42歳で終わりにしたはずの不妊治療
私は42歳で保険適用の不妊治療を終えました。
3回移植をして「もう後悔はない」と書いたはずなのに、
心はずっと落ち着かないままです。
ほんとうに子どもが欲しいのか、
それとも「可愛いから抱っこしたい」だけなのか…。
周りの出産ニュースを耳にすると、
胸の奥から湧きあがるような羨ましさに戸惑います。
頭では「もう43歳なんだから無理」とわかっているのに、
ぐるぐると考えてしまう。
あきらめが悪い私がいます。
1. 43歳妊活の費用という現実
43歳になると不妊治療は保険が使えず、すべて自己負担。
人工授精で2〜3万円、
体外受精で30〜60万円、
顕微授精で40〜70万円。
1回の金額だけ見ても高いのに、
採卵・凍結・移植と繰り返せば、あっという間に100万円越え。
これなら車が買えるのでは?
いや、軽自動車なら2台いけるのでは?
なんて頭の中で電卓を叩きながら、
それでも赤ちゃんが欲しいと思ってしまう自分。
ほんと、お金の計算だけは得意な妊活民です。
2. 43歳以降の治療法と妊娠率
実際のところ、43歳以降の妊活は選択肢が限られています。
数字だけを見れば「ほとんど望みがない」と突きつけられるような現実。
でも、ゼロじゃない。
その「ゼロじゃない」にしがみついてしまうのです。
ギャンブルは嫌いなのに、
妊活という名の一番リスキーな賭けだけはやめられない。
3. 成功談に揺れる心
ネットで検索すると、43歳・44歳で妊娠した人の話もあります。
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凍結胚を最後に移植して妊娠した人
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サプリや生活改善を徹底して授かった人
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卵子提供を受けて出産した人
数は少ないけれど、そういう話に出会うと
私もいけるのでは?と心がざわざわ。
奇跡は起きるなんてドラマや漫画では信じないのに、
妊活だけは信じてしまうんだから不思議です。
誰にも言えない気持ち
とはいえ、43歳でも
「もしかして…」なんて期待していることを、
不妊治療中の友達にも、もう妊活を終えた友達にも言えません。
もう双子もいるのに、何を欲張ってるの?
43歳で出産?大丈夫?子どもがかわいそう
――そんなふうに思われるんじゃないかと勝手に妄想。
まだ妊娠もしてないのに、
すでに心の中で批判コメントを先回りして読んでる私。
自分で自分のSNS荒らしをやってるみたいです。
結論が出ないままの日々
小2の双子を育てながら、
もしまた赤ちゃんを迎えたら?
現実的には無理だと何度も思います。
でも、もう一度抱っこしたい。
もう一度あの小さな温もりを感じたい。
43歳の妊活は、数字や現実以上に、
心との戦いなのかもしれません。
調べれば調べるほど絶望的で、
費用も重いし、妊娠率も低い。
なのに成功談を読むと希望を捨てきれない
――そんな矛盾を抱えつつ、また今日も検索してしまう私。
「暇なのか?」と自分にツッコミながら、答えの出ない日々が続いています。
